個人開発の収益・売却事例
個人開発とは、会社の業務としてではなく個人がサービスやアプリを企画・開発・運営することを指す。Small Startでは、個人開発された事業のうち運営者本人が収益や売却額を公開しているものに絞り、月商・マネタイズ手段・集客チャネルを出典付きで記録している。
個人開発の収益は分布の幅が広い。月100円で止まった事例と月数百万円の事例が同じ棚に並ぶ。ここでは上振れだけでなく、8年でアプリ10本・月3万円、初収益22円といった数字もそのまま記録している。
- 掲載事例
- 66件
- 最高売却額
- 9.8億円
- 売却額の中央値
- 3.8億円
- 月商の中央値
- 90万円
個人開発の事例一覧
66件中 1〜24件
NEW VMagicMirror、ほぼ全機能を無料で配ったままBOOTH累計1,000万円。公開4年、2,500円の有料版は「寄付」だった
VRMアバターをデスクトップで動かすWindowsソフト「VMagicMirror」は、ほぼ全機能を無償版に入れたまま公開4年でBOOTH累計売上1,000万円を超えた。広告もSNS運用もアナリティクスも持たず、開発者は会社員を続けている。
NEW Repsona、1人で5年・総売上1,240万円——「スタートアップとしては大失敗」と自己査定するタスク管理SaaSの帳簿
タスク管理SaaS「Repsona」の開発者が5年間の総売上12,403,567円を公開。登録スペース5,873、のべユーザー14,641人。広告はCPA500円でも無料→有料転換は約1%。「趣味の個人開発としては大成功、スタートアップ起業としては大失敗」という自己査定の内訳を数字で読む。
NEW kan.kikuchi、個人開発のバカゲーVRで年商5,913,887円——開発費42万円・813時間の帳簿が全部公開されている
個人開発のVRゲーム群が2020年8月からの1年で売上5,913,887円、利益4,490,828円。8割超は「縦笛なめなめVR」1本。開発費420,544円・開発時間813時間・返金率14.1%まで本人が公開した帳簿を読む。
NEW 従業員ゼロ・広告費ゼロでMRR約300万円。コードを書くのをやめた匿名個人開発者のERP連携SaaS
レガシーERPのSOAP/XMLをREST APIに変換するミドルウェアSaaSが、従業員ゼロ・広告費ゼロでMRR約300万円と運営者本人がZennで公開した。直近半年はコードを一切手書きせずClaude Codeで運用。エラーメッセージを狙うSEO記事が集客の柱。運営者は匿名で、外部からの検証はできない。
直近10人が訪問 NEW Jammsworks、幼馴染2人の脱出ゲーム49作で累計売上6億円——起点は競合100作の低評価レビューだった
群馬の幼馴染2人が2016年10月から2024年8月までに脱出ゲームを49作リリースし、累計3,000万DL・累計売上6億円。出発点は競合100作の低評価レビューを読み込み、その逆を作ることだった。2作目で難易度を上げて収益が半減した失敗も公開されている。
NEW 280blocker、営業利益2,700万円の個人開発アプリに3.77億円——闘病を機に上場企業へ渡った広告ブロッカー
iOS広告ブロックアプリ「280blocker」は2021年8月、上場企業トビラシステムズに3億7,700万円で譲渡された。適時開示ベースの売上高は3,800万円・営業利益2,700万円で、値付けは年間営業利益の約14倍。有料年間ランキング3年連続1位の個人開発アプリは、開発者の闘病を機に会社へ渡った。
NEW Podscan、黒字化宣言の2ヶ月後に毎月$4,000の赤字へ。FeedbackPandaを売った男の2周目はGPU代との戦い
FeedbackPandaを7桁ドルで売却したArvid Kahl氏のPodscanは、毎日5万本の番組を書き起こす重インフラSaaS。開始1ヶ月はMRR $300に経費$2,000、1年で黒字化するも大口解約で2ヶ月後にMRR $6,000・経費$10,000の赤字へ。全過程を本人が毎週公開している。
NEW 源氏リーインカーネイション、Steam初販売は1ヶ月で32本。宣伝費2万円が売上を上回った
宇佐城氏が約3年かけて作ったビジュアルノベル『源氏リーインカーネイション』のSteam初販売は、1ヶ月で32本(返品1本)。Steamの送金基準$100に届かず入金はゼロ。プレスリリース10件、広告25,200インプレッション、キー配布の有効化24本という施策別の実数が全部公開されている。
直近11人が訪問 私を甲子園に連れてって、公開11ヶ月で累計1,290万円。課金収益を10倍にしたのは100円の「失わないための券」だった
名古屋の個人開発者・古田悠氏の高校野球ゲームは、2017年11月の公開から2018年9月末までに累計1,290万円、最高月商は8月の257万円。4.8万DL・DAU約3,000で収益の76%が課金。月100万円を超えた転機は100円のドラフト指名チケットだった。
azu、OSS活動のスポンサー収入が年229万円。textlintとJSer.info、14年の継続が「寄付で回る個人開発」を作った
文章校正ツールtextlintや14年続くJSer.infoで知られるazu氏は、OSS活動の収支を毎年公開している。2025年のGitHub Sponsors収入は約229万円(月16〜36.6万円)。売り物を持たず、寄付だけで月商水準の収入を成立させた希少な実例だ。
BoltAI、サブスク全盛のAIツール市場を買い切りで攻めて月$15K。$19→$79の値上げで売上より「手残り」が増えた
ベトナムの個人開発者Daniel Nguyen氏は、AIツール=サブスクという相場に逆らい、macOSネイティブアプリBoltAIを買い切りで販売。公開1年半で月平均$15K・顧客7,000人。$19から$79への値上げと、失敗作KToolの1年も本人が記録している。
8番出口、470円の個人開発ゲームが初日3万本・1年余りで140万本。「異変を探す」が実況と購買を両立させた
元ゲーム会社員が1人で作った470円のウォーキングシミュレーター「8番出口」は、2023年11月の発売初日に3万本超、2025年1月に全世界140万本超。「8番ライク」というジャンルを生み、実写映画は興行収入51.7億円に達した。
Inkdrop、月$4.99のMarkdownノートで月15万円。PRメールをやめ、無料プランを置かなかった個人開発SaaSの2年
日本人開発者TAKUYA氏のInkdropは、公開約2年で月15万円の売上に到達。2019年8月には単月95万円も記録した。プライベートβ1,000人、60日間の無料トライアル、freemium拒否、PRメールの停止——数字と一緒に判断の理由が公開されている。
Lunch Money、7年目の家計簿SaaSがMRR $34K。Mint終了で登録が5倍になった月と、「$40〜150の好きな額」価格
元Twitterのエンジニア Jen Yip氏が一人で7年育てた家計簿SaaSは、2024年3月時点でMRR $34K。巨人Mint(利用者400万人)のサービス終了で登録が数週間5倍になり、MRRは$10K以上跳ねた。「年$40〜150から自分で選ぶ」価格実験の結果まで、公開された数字を追う。
MRR $28から8ヶ月で$1,000へ。有料341→697→900と伸びた月次の全推移
習慣管理アプリ「Habit Pixel」が2025年5月のMRR $28から8ヶ月で$1,000超に届くまでの月次記録。有料契約は341→697→900と推移し、地域別価格・12言語対応・ブラックフライデーが効いた。
月商40万円のサービスのコードを3万行から1.5万行に削った。4年目の作り直しが変えたもの
帳票作成サービス「labelmake.jp」を4年運営した開発者が、コードを3万行から1.5万行へ半減させたリニューアルの記録。月間PV30万・登録1.5万ユーザー・月間収益約40万円という規模の数字も公開されている。
月間350万PVで月20〜30万円。1PV0.5円という広告メディアの天井と、そこから抜けた先
ピーク時に月間350万PVを集めたブログメディアの収益は月20〜30万円だった。1PVあたり0.5〜0.7円という広告単価が示す天井と、その運営者がのちに別の収益源へ移るまでの経緯。
月間100万ユーザーで有料は1,000人。収益の8割が広告というポモドーロタイマーの構造
20個以上のWebサービスを作った開発者が、月間100万ユーザーのポモドーロタイマーと月間10万ユーザーの動画ループツールで生活している記録。有料転換率0.1%、収益の8割以上が広告という内訳が公開されている。
MRR $2,800から$340へ90%減。放置したコールドメールSaaSを1ヶ月で$730に戻した組み替え
コールドメールSaaS「Leadstal」がピークMRR $2,800から$340まで9割落ち、課金対象を組み替えて1ヶ月で$730に戻した記録。マーケティング予算はゼロのまま、無料化と課金箇所の入れ替えで反転させている。
β版初日に1,000人、そこから落ちるだけ。19ヶ月かけた作り直しで終わったSEOツール
個人ブロガー向けSEOツール「Tracky」が終わるまでの記録。β版公開初日に約1,000人が来たあとアクセスは落ち続け、次のバージョンに19ヶ月をかけた末に立ち上がらなかった。
ヒット作ゼロで68本・累計200万DL。10年続けた個人アプリ開発の内訳
10年間で68本のアプリを出し、累計200万ダウンロードに到達した個人開発者の記録。ヒット作と呼べるものは1本もないまま、月の収入は東京都の平均給与をやや上回る水準に達している。
月間UU100万・アクティブ1万人。二次創作プラットフォームを終わらせたのは1行の削除だった
月間ユニークユーザー約100万・アクティブユーザー約1万人まで育ったゲーム二次創作プラットフォームが終了するまでの記録。原因はコード1行の削除と、ポケットマネーで支えていたサーバー構成の限界だった。
無料2,000人・60号で有料MRRは$13だった。ニュースレターの課金をやめてスポンサー型に切り替えた記録
個人開発者向けの有料ニュースレターを13ヶ月・60号続けて、月次の課金収入は$13だった。無料購読者2,000人を抱えたまま課金をやめ、スポンサー型に切り替えて6〜7週で$500を得るまでの記録。
ピークMRR $15,000から1年半で$1,000未満へ。AI記事生成SaaSを削った詐欺$50,000と規約変更
Pinterest向けのAI記事・ピン生成SaaSが、公開2ヶ月でMRR $15,000に到達したのち閉鎖するまでの記録。約$50,000のクレジットカード不正、単一チャネル依存、プラットフォームの規約変更が重なった。
よくある質問
- 個人開発はどれくらいの収益になりますか?
- 掲載事例の幅は、初収益22円や月100円から、14年かけて月収100万円、一人運営のPhotoAIの月$132Kまであります。広告収益だけで月10万円、月額4,000円×有料会員50人で月25万円など、マネタイズ手段ごとの実額を各記事に出典付きで記載しています。
- 個人開発のサービスは売却できますか?
- 掲載事例では、技術情報共有サービスのZennが公開4ヶ月半でクラスメソッドへ事業譲渡、MENTAが月商140万円の時点でランサーズへ株式譲渡、NotionサイトビルダーのPotionが個人間で$300Kで譲渡されています。売却額や経緯は各記事に出典付きで記録しています。
- 何を作れば収益化できますか?
- 本メディアは助言を行いません。ただし掲載事例の内訳では、SaaS・ツール系は月額課金、アプリ系は広告と買い切り、コンテンツ系はプラットフォーム収益と、業態ごとに主なマネタイズ手段が分かれています。多くの記事で「効かなかった施策」も併せて記録しています。